エンディングノートとは?
自身が死亡したときや、判断力・意思疎通能力の喪失を伴う病気にかかったときに希望する内容を記す。
書かれる事柄は特に決まっているわけではなく任意であるが、主に 病気になったときの延命措置を望むか望まないか 自身に介護が必要になった際に希望すること。
- 財産・貴重品に関する情報
- 葬儀に対する希望
- 相続に対する考え方
- プロフィール・自分史
- 家系図
などがある。
遺言と異なり法的効力を有する性格の文書ではない。存命中や死後の家族の負担を減らすことを目的としている。
書籍や文具としてエンディングノートが販売されている。また自治体やNPOなどが無料配布してエンディングノートに関する講座を開いている例もある。
とあります。
特に形式が決まっているわけでもなく、日記の延長と捉えられています。
遺言とはまったく異なるものであることを認識してください。
エンディングノートは何のために書く?

エンディングノートは、何のために書くのか?
遺された家族のため?
自分の死をみつめるため?
遺品整理士の立場からは、
「自分の人生を整理し、
充実したセカンドライフをおくるために書く。」
と考えてもらいたいと願っています。
働き盛りに書かなくとも、定年時、65歳の誕生日、70歳の誕生日など、
充実したセカンドライフをおくる中、節目節目に見て、書いていただきたいと考えています。
例えば、
病気がわかり、余命宣告を受けた気持ちで、書けますか?
ケガをして、病院に入院した場合に、書く気持ちになりますか?
まずは何を?
まずは何を?
なんでもいいです。
しかし、まずは自分の人生を振り返ってみませんか?
- 学生生活
- 就職
- 成人
- 結婚
- 出産
- 子の成人、孫の誕生
- 家族旅行
- ボランティア活動、社会貢献
- 人生の諸先輩方の話、思い出
- 自分の両親との別れ、苦労話
その他...
なんでもいいので、落書きのように書いてみてください。
今までの自分の人生のこと、白い紙にどんどん書きましょう。
人生の10大ニュースをご家族と話してみましょう。
きっと、白い紙が真っ黒になることでしょう。
次は?
次は?
人生で出会った人に、ありがとうの気持ちを書いてみましょう。
配偶者、家族、親戚、友人、知人・・・
自分の人生に関わった人にお礼の気持ちを込めて、一文のメッセージを書いてみましょう。
これで、エンディングノートの一部が完了してます。
(簡単エンディングノートP22~24)
自分の資産状況の確認
充実したセカンドライフのために、自分の資産状況を確認しましょう。
どのような作業、業務でも「目的」があり、「予算」が必要です。
ご自分の資産を確認することで、セカンドライフへの取り組み方が整理できると思います。
- 資産とは?
-
- 預貯金
- 不動産、家財など
- 有価証券、株券、生命保険証書、損害保険など
- 自動車、バイクなどの動産
- 貴金属、宝石など
これは、大変で労力の必要な作業です。
とりあえず、ノートに書きだしてみてください。
エンディングノートへ書き出す
- 充実したセカンドライフを思い、やりたいことをまとめてみる
- 自分の人生を振り返り、書く
- 自分の人生で関わった方への一文メッセージを書く
- 自分の資産状況を確認し、まとめる。
エンディングノートをまとめる段階です。
今まで書き出した内容を、エンディングノートに清書し、まとめてみましょう。
エンディングノートに決まられた書き方はありません。
思ったことをそのまま書き記し、順番に書き終えてください。
遺言書とエンディングノートの違い
- エンディングノート
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- 法的効力はない
- 方式が要求されないので、自由に記載できる
- 自己の意思を表明、実現できる
- 自己の考えを整理することができる
- 遺族への指針を残すことができる
(法的効力はないが、遺産分割調停になった場合、参考資料の一つとなる場合もある)
- 遺言書
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- 要件がクリアしていれば、法的効力を発揮する(自筆遺言)
- 弁護士、司法書士、行政書士、公証人などに依頼が必要(公正証書遺言)
- 遺言書でのみ可能なことがある
(未成年の後見人の指定、相続分の指定、遺産分割の指定、遺産分割の禁止など)
エンディングノートは、家族、遺族との話し合いの基礎
遺言書は、家族に残すものを確実に次の世代に渡すもの